Dリーグ22−23 ラウンド3は2022/11/2開催
ダンスのプロリーグ、Dリーグ(D.LEAGUE)の22−23シーズン、ラウンド3がいよいよ11/2(水)に開催。
昨シーズンまでのショーコンペティション方式から大きくルールを変更し、「断然面白くなった」「目が離せない」など好評な声の多いDリーグ22−23シーズン。
昨シーズンの覇者、KOSE 8ROCKSの2敗をはじめ、波瀾万丈すぎるスタートとなっており、今後も目が離せない展開です。
今回は、22−23シーズンの見所や、ショーコンペティション方式にかわって導入されたLEAGUE方式などの新ルールについて、初心者の方でもわかるように説明します。
新たに1チーム加入、Dリーグは12チーム体制へ
昨シーズン(21−22シーズン)は、それまでの9チームに加え、2チーム増えています。
dip BATTLES(ディップ バトルズ)
LIFULL ALT-RHYTHM(ライフル アルトリズム)
22−23シーズンのDリーグは、1チームが増え、12チーム体制となりました。
Valuence INFINIIES(バリュエンス インフィニティーズ)
Dリーグ22−23 新対戦ルール「LEAGUE方式」を導入
22−23シーズンでいちばん大きな変更は、対戦ルールが変わったことです。
これまでの「SHOW COMPETITION(ショーコンペティション)方式」では、多少なりとも問題を指摘する声があったことを踏まえての変更であったことが想像されます。
Dリーグの新ルール「LEAGUE方式」とは
Dリーグの新ルール「LEAGUE方式」では、毎ラウンド、2チームが対戦する「マッチ」を、合計6組分・6マッチおこないます。
22−23シーズンは全12ラウンドあるので、1シーズンで全てのチームとあたる形となります。
1マッチごとに、公式ジャッジ5名分とオーディエンスジャッジが行われ、ジャッジ結果による勝ち負け(引き分けもある)で、ポイント(チャンピオンシップポイント、通称CSP)が与えられます。
ちなみに、21−22シーズンまでのDリーグは、「ショーコンペティション方式」といって、毎回1位から最下位までがきまる方式でした。
Dリーグ22−23 ポイントの新ルール
ポイント、正式名称はチャンピオンシップポイントですが、一見やや難しい言葉に思えます。
ただこのポイント、実はサッカーのワールドカップ等と同様、「勝ち点」と思ってもらえれば大丈夫です。
1回の対戦マッチごとに、勝った方には3ポイント、負けた方には0ポイント与えられます。
仮に引き分けの場合には双方に1ポイントが与えられます。
また勝った方が、ジャッジ投票で満点で勝利した場合、「スイープ(SWEEP)」といって、勝ち点が通常3点のところ、+1点の合計4点が付与されます。
Dリーグ22−23 ジャッジの仕組み
22−23シーズンのジャッジの仕組みは、
- 公式ジャッジ:5名(5枠)
- オーディエンスジャッジ(1枠)
合計6枠の投票によって1マッチごとの勝敗が決まります。
「公式ジャッジ」は、毎回5名います。FIDA(一般社団法人日本国際ダンス連盟)の審査委員会によって講習を受けた方が行います。
「オーディエンスジャッジ」は、Dリーグ公式アプリの投票機能を用いて、観客やファンが投票できる仕組みで、より投票数の多いチームがオーディエンスジャッジ分を獲得できます。オーディエンスジャッジとはいえ、公式ジャッジ枠の1枠分と同じ意味を持ちますので、6人目のジャッジはオーディエンスである、ということができると思います。
ちなみに、昨21−22シーズンまでのDリーグは、上でも説明したように「ショーコンペティション方式」といって、公式ジャッジ分の80点と、オーディエンス分の20点の合計100点満点をベースに、全チームが採点を受ける形をとっていました。
Dリーグ22−23は観客目線だと何が変わったか?
Dリーグ21−22シーズンまで強すぎたオーディエンス
21−22シーズンまでは、ジャッジポイント100点のうち、5分の1にあたる20点をオーディエンス分がしめていました。
このオーディエンス分を、毎回高得点を獲得できるチームと、逆にそうでないチームとで、かなりあからさまに明暗が分かれてしまい、白けてしまう局面が正直ありました。
たとえば公式ジャッジ分の評価でかなりいい勝負をしているチームが4チームあったとしても、オーディエンスポイント常連組のチームが圧倒的に有利になってしまうのです。(この点についてはまた別途記事を書きます)
バトルではオーディエンスが勝敗を決める形式もよくあるので、Dリーグが目指す、オーディエンス参加型の世界はとても共感できますが、もうちょっとなんとかならないのかなというのが個人的に歯がゆく思っていた点です。
同じような声はソーシャルメディアでも時折見かけますね。
Dリーグ22−23の新ルールがもたらした良い変化
Dリーグは当初から、試行錯誤を繰り返しながら現在に至っています。そもそものルールから、オーディエンスポイントのあり方まで、かなり考えてきたでしょう。
そのなかでの思い切った22−23シーズンからの新ルールですが、「めっちゃ面白い!」のひと言につきる、仕上がりになっていると感じます。
その理由ですが・・・
理由① バトル形式がパフォーマンスを盛り上げまくる
VALUENCE Infinitiesの参入で12チームとなった22−23シーズンから導入されたLEAGUE形式は、1対1の対決であるため、バトル色が一気に強まりました。
毎試合ごとに、判定が大画面に表示されたときの興奮、盛り上がりはものすごいです。
理由② 対戦相手によって変わる戦略
21−22シーズンまでは各チームが全チームと競い合う形式でしたが、1対1の対決となるため、相手チームのカラーや打ち手を予測して、自分たちのパフォーマンスを調整するという事が可能になります。
ラウンド2の第5マッチ、LIFULL ALT-RHYTHM対USEN-NEXT I'moon戦がまさにそれでした。(以下、アルトリ、アイムーンと表記します)
「アイドル路線をやめます!」宣言をしていたアイムーンが、思いっきりアイドル路線に振り切ったパフォーマンスをしてきたのです。
アルトリのパフォーマンスはアーティスティックな方向性が強いもの。
会場の雰囲気はかなりアイムーン寄りとなり、オーディエンス票も獲得するなか、辛くもアルトリが勝ちきりましたが、Dリーグ22−23の奥深さを感じさせるシーンとなりました。
理由③ 強すぎたオーディエンス票対策その1 時間制限
以前はラウンド開催時間帯はほぼずっと投票できたオーディエンス票が、22−23シーズンからは、各マッチ開始時〜後攻のパフォーマンス終了後の「約90秒」までしかできなくなりました。
これにより、以前はあったと考えられる大量の組織投票のハードルが高くなり、実際にライブで見ている人以外の投票が難しくなっています。
理由④ 強すぎたオーディエンス票対策その2 影響力の調整
また同じくオーディエンス票について、21−22シーズンまでは、全得点の20%を占める影響力だったのに対し、22−23シーズンはジャッジ6枠のうち1枠となり17%弱まで影響力は下がっています。
理由⑤ チーム側で照明をコントロールできるように
最後に、地味ながら(?)こちらの変更も大きいでしょう。Dリーグ22−23シーズンから、パフォーマンス時の照明をチームがコントロールできるようになったのです。
そう、あまり観ている側からは気にならなかったのですが、過去の20−21、21−22シーズンでは、照明をコントロールできなかったのです。
このルール変更により、チームによってかなりこだわった光の演出をするようになっています。
Dリーグ22−23 ラウンド3の見所
そんなルール変更により、断然面白くなっているDリーグ22−23。
Round2までの結果ですが、めちゃくちゃ波乱含みとなっています!
- 21−22シーズンの覇者KOSE 8ROCKSが2連敗。それもラウンド2は1−5で敗北
- 同じく昨シーズンにChampionshipに進んだ強豪、avex ROYALBRATSが7位
- 21−22シーズンに新規参入するも最下位〜10位続きだったLIFULL ALT-RHYTHMが2連勝し、3位
Dリーグ22−23 ラウンド3のマッチ
2022/11/2(水)に開催されるラウンド3の対戦組み合わせはこちら!
1st Match「FULLCAST RAISERZ VS CyberAgent Legit」
昨シーズンも今シーズンもメチャクチャ強いチーム同士の竜虎対決といったところです。
先攻のLegitは白?黒?・・・どうやらフルーツポンチらしいです。
後攻のRAISERZ、また脱ぐのか?!←そこじゃないw
18:40~開始予定。
2nd Match「SEGA SAMMY LUX VS USEN-NEXT I'moon」
先攻のLUXは20−21、21−22シーズンと常勝軍団ながら、いまだチャンピオンになれていない無冠の帝王。
対する後攻は、2連敗中のアイムーン。どんな作戦でLUXからの勝ちを狙うか?楽しみです。
18:55~開始予定。
3rd Match「dip BATTLES VS KADOKAWA DREAMS」
先攻はRound2でスイープとMVDをとり、明らかに勢いがついたBattles。
後攻のDREAMSは昨シーズン、5回も1位をとりながらもChampionshipに進めていない、メチャクチャ実力あるチームですが、なんと今シーズンは2連敗中。雪辱を果たせるか?
19:11~開始予定。
4th Match「Valuence INFINITIES VS Benefit one MONOLIZ」
先攻は今シーズンから新規参入したINFINITIES。余計な演出のないブレイキンとヒップホップのパフォーマンスで魅せるも、ここまで2連敗中。
対する後攻のMonolizは、Round1でアイムーン相手にスイープするも、Round2では強豪RAISERZに敗北。Round3で盛り返せるか。
19:26~開始予定。
5th Match「SEPTENI RAPTURES VS avex ROYALBRATS」
先攻はRound2でLegitにスイープで完敗し、2連敗中のRaptures。このムードから抜け出て欲しい。
後攻はRound2でまさかのお笑いに振り切ったパフォーマンスを披露したRoyalbrats。周りでも最高だったとの声が多数でしたが、Round3は一体どういう方向性でくるか。
19:42~開始予定。
6th Match「KOSÉ 8ROCKS VS LIFULL ALT-RHYTHM」
先攻にして去年の覇者8ROCKSは、まさかの2連敗中ななか、パリオリンピック新種目が確定しているブレイキンの日本代表候補SHIGEKIXをスペシャルダンサーとして投入と完全本気ムード。3連敗は絶対に避けたいところで、大物も投入し必勝狙いでしょう。
対する後攻アルトリは、決死の8ROCKSに対して、一体どういうパフォーマンスをみせてくるのか?ベースとなるダンスジャンルを持っていない唯一のチームであるだけに、予想がしづらいところが面白すぎます。
19:57~開始予定。
Dリーグ22−23の新ルールと見所 まとめ
いかがでしたか?
Dリーグの魅力にすっかりはまった人として、今後もDリーグをより楽しんでいける記事を書いていこうと思います。
Dリーグ21−22シーズンの結果をデータで分析したこちらの記事もよかったら読んでみてください。
「こういうことについて書いて欲しい」などあれば、コメント欄にぜひ書いてくださいね。